現在、理学療法士は年間1万人合格者がでており、その背景には、今後超高齢化社会へシフトしていく事で、リハビリを必要とする人が多くなることを予測し、その状況に対応するために政府は理学療法士を増やしています。
理学療法士の働く場所としては、主に病院、クリニック、介護施設、デイサービス、最近では訪問リハビリテーション等があります。
平均的な理学療法士の年収は、397万円。平均月収は28万円、賞与は64万円(約2.2ヶ月分)と予想されています。(※厚生労働省の調査から)一般サラリーマンの年収(409万)より低い数値のようですが、理学療法士の平均年齢が30代〜40代が多く、給与水準の高い50代が少ないためと考えられています。
また、働く地域、場所により年収が大きく変わるのも事実で、都内より、地方の方がやや収入が低いようです。
しかし、給与が高くても、残業が多い、雑務が多い、プライベートの時間がもてない、または、給与が低くても勉強しやすい環境、残業が少なく子育てしやすいなど様々なメリット、デメリットがあります。そこで、以下に病院・クリニックと最近増えつつある訪問リハビリを比較しまとめてみました。
福利厚生がしっかりしている事が多く、理学療法士の人数も多いため急な休みや長期休暇がとりやすかったり、最近では妊婦や産後、職場復帰する人が増え、働きやすい環境になりつつあります。病院内に託児所が設置されている所もあるようです。さらに、講師を呼んでの勉強、外部の勉強会の参加費を負担(伝達講習をする事が条件)するなど、学びやすい環境にあると思います。
デメリットは、残業や雑務が多く、働く時間とお給料が比例していないこと、役職につかなければ昇給が少ないこと、地方では給与が少なく共働きのところもあるようです。
メリットは、残業が少ないこと、働いた分お給料がもらえること、時間調整がしやすく、子供がいる人も働きやすいことです。現在では、時給での雇用、もしくは完全歩合での雇用形態の所もあるようで、病院で働きながらアルバイトとして働く人も多くなってきている印象です。デメリットとしては、急な休みや長期休暇がとりにくい、福利厚生が病院に比べ手厚くない事、季節や天候により移動の大変さ、基本的1人でお仕事をするため、リハ中のトラブルの対処を1人でしなければならい事、病院と違い困った時助言してくれる人がいないなどがあります。
このように、給与が高くても低くても、メリット・デメリットは少なからずあります。当たり前の事かもしれませんが、自分の生活リズムにあった職場や環境を見つけることが大切なのではないか?ということです。