患者様を診る上で、機能だけに目を向けがちですが、周りの環境や趣味など様々な視点から多角的にみることで、問題がより明確化し、評価・治療の選択肢が増える事に繋がる。患者様の強みを活かすストレングスアプローチをすること。
そして、触れ方について。触れる事でどのような事が身体で起きるのか理解する。患者様に触れる時、手を柔らかく、しなやかにゆっくりと優しく触れていくと痛み刺激を軽減する物質がでてきて快の刺激になり、気持ち良い、またやってもらいたいと、リハビリに対する抵抗感を無くしモチベーション向上に繋げていくこと。
また、キャリーオーバーさせるために(リハビリで介入した時の動きを身体に覚えさせるために)は、見せて→イメージ化→動作再現→反復→パターン化→定着させる事が大切。スポーツ選手は、スポーツをしている時脳活動はあまりなく、筋膜の緊張が体性感覚入力として中枢神経に取り込まれるため身体が動きを覚える事ができている。何度も繰り返す事が大切なんですね。さらにキャリーオーバーするためには、自律神経のバランスがとても大切。自律神経が乱れる事で循環が悪くなりホルモンバランスも乱れる。高齢になればなるほど自律神経活動が低下していくため、自律神経を整えてから介入して行くことで治療効果を上げていく事が大切だということ。
技術向上はもちろんですが、治療前の介入の仕方を見直すことで、より最大現に効果を発揮できるのではないかと感じました。
立ち上がりには、慣性力を利用した立ち上がり方、そうでない立ち上がり方がある事、その違いはなぜ起こりうるのか、それには何か原因がある。その原因を股関節の機能構造を見直しながら、本来あるべき動きを知ることで、どこに問題があるのか評価し、治療していく。
そして一番時間をかけたLPP(筋・靭帯が緩むポジション)の実技。筋の過活動の原因には、股関節周囲の靭帯の緊張が影響しているため、LPPの理解は重要で、湯田先生や中ノ瀬先生が周り実技指導を行いました。股関節の機能構造の見直しと、評価・治療の介入方法を短時間でぎゅっとまとめた講義となり、疲れましたが、心地いい疲労感となりました。
講習会後、懇親会があり引き続き熱い時間となり深夜まで興奮しっぱなしの1日となりました。
今回CIT初となる福岡での講習会に参加して頂き本当にありがとうございました。そして福岡で開催するにあたり沢山の方の協力があり実現することが出来ました。これからもより良い講習会をご提供できるようスッタフ一同、精進してまいります。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。