2月16日、第2回目となる沖縄公演が、CIT代表湯田先生による「股関節構造特性と、joint strategy」というテーマで行われました。
午前中は、座学を中心に歩行時の下肢の役割と股関節機能についてご講義頂きました。
歩行時における外転筋の順次性があることを理解するとともに、順次性を構築するために、股関節の構造特性を理解し、動きと安定性の獲得が必要であることを学びました。
午後は実技を中心に、股関節の動きを獲得するために、適合曲面をみつけ、動きを制限する反射性攣縮を適合曲面上で抑制する介入方法をご教示頂きました。また、動きだけでなく、安定性を獲得するために腸腰筋、外閉鎖筋の促通、中殿筋後部繊維の促通、腹横筋の促通についてデモストレーションを交えご教示頂きました。
さらに、外転筋の順次性を獲得するためには、上記以外に、二関節筋である大殿筋の弛緩性が必要であり、弛緩性低下の要因として、仙腸関節や足関節の影響が考えられ、そこに対する評価、介入方法もご教示頂きました。
実技では、股関節が軽く、動きやすくなる感覚や、安定する感覚を受講された先生と共有でき、先生方の驚く表情が印象的でした。
湯田先生がみせてくれたデモストレーションでは、受講生をロジカルに評価し、原因に対し介入、その場で変化がわかる経験をさせて頂きました。私たちセラピストは、知識を駆使し、ロジカルに考え介入できることが強みであると思います。
その強みを提供できるセラピストがもっと増えることが、本当に必要だと強く感じた講習会でした。
伊波李恵