令和元年12月7日に第4回目となるアウトプットセミナーが開催されました。
アウトプットセミナーとはCITの理念である「若手セラピストの支援」を実現させるための企画となります。講師としてアウトプットして頂くことで日々の学びを落とし込み、自身の知識、経験の積み上げをして頂く事を目的としたセミナーとなります。今回は以下の5名の先生方がご登壇され、各テーマに沿ってお話頂きました。
○内海圭基先生 座間総合病院 『起居動作~私が気をつけていること~』
セラピストが日々臨床で意識している「患者さんの誘導」をティーチングとコーチングに例え、実技を織り交ぜながらお話して頂きました。内海先生の想いのこもった内容で、参加者の方々も臨床のヒントが得られたのではないかと思います。
○前川彩乃先生 海老名総合病院 『予防医学と理学療法士にできること』
今後の日本の人口動態と共に移り変わる社会保障制度を背景に、予防医学の必要性を非常に分かり易く解説され、理学療法士に出来ることは何なのかを会場の皆さんと共にディスカッションして頂きました。
○鳥井喬也先生 東戸塚記念病院 『触診~触れることの大切さ~』
セラピストがクライアントに「触れる」事で起きる現象とその理論背景をまとめ上げられていました。あらためて触れることの重要性と、そこにどのような意図を見出しているのかを、セラピスト自身が考え直す機会となりました。
○星野樹先生 東京品川病院 『膝の痛みと向き合う』
変形性膝関節症の病態から紐解いていただき、実際の介入ポイントについて実技を交えて解説して頂きました。病態がベースにあるお話であったため、参加者の方々も理解し易い内容でありました。
○吉池悠也先生 河北総合病院
『パフォーマンス向上を目的とした介入と工夫 -脳活動の傾向性に着目して』
病期・病態を落とし込まれた上で、Performance pyramidの概念をベースに吉池先生の臨床理論をお話して頂きました。スポーツ復帰を目指すクライアントさんにどのような視点で介入をしていけば良いのかを会場の皆さんで共有することが出来ました。
参加者の方々と活発なディスカッションが展開された有意義な時間となりました。これからも皆様の臨床が少しでも豊かになるために様々な活動を展開していきます。
今後とも宜しくお願い致します。