1月18・19日に鹿児島でC.I.T.セミナーが開催されました。
1日目は、メディカルライナーズ所長の中ノ瀬剛先生による『身体機能向上のための脊柱の視点と考察』という題で、「体がより楽に動かせること」を目標とした内容でした。実技では脊柱と重力腺の関係をもとに、脊柱のアライメント評価と脊柱のキーポイントとなるTh4をもとにして実技を行いました。体の回し易さ、歩き易さ、起き上がり易さ、腕の動き易さの変化を実技を通して実感することができました。
2日目は、『臨床に繋げるための股関節セミナー』という内容で、CIT代表、海老名総合病院科長の湯田健二先生にご講演いただきました。
私たちが毎日行う立ち上がり動作における股関節の役割を紐解き、股関節の機能構造の見直しと他の関節との関わり、評価・治療の介入方法を学びました。
ケーススタディでは評価の方法と治療介入を実技を通して行いました。股関節の機能だけをみるのではなく、頸部、足部、体幹の機能、全身の繋がりを見ていくことの大切さも学びました。
実技は、立ち上がる前の足部の感覚の入れ方や、頸部の緊張調整による腹部と大腰筋の賦活、先生が大事にされているルーズパックポジション(筋・靭帯が緩む位置)、股関節の適合曲面 、反射性攣縮の抑制による股関節の動きやすさ、股関節を安定させるためのアプローチを行いました。股関節の動きやすさ、歩きやすさの変化を感じる事が出来ました。
今回鹿児島公演にご参加下さった先生方、そして開催にあたりご協力くださった関係者の皆様、本当にありがとうございました。鹿児島の方々の温かさを感じた2日間でした。
今後もC.I.Tでは臨床に繋げていける、臨床が楽しくなるような講習会を開催していきますので、今後とも宜しくお願い致します。
理学療法士 五十嵐 三智子