股関節は身体の中心に位置し下肢帯と下肢を連結する機能的にも非常に重要な関節であり、それがゆえに様々な局面の中で可動性・安定性・協調性が要求される関節です。
臨床を展開する上で局所と全身を相互的に捕らえることはとても重要でありますが、局所の関節構造を理解していなくては、全身への波及を考えることは出来ません。
基本的な構造特性を知り、各動作における役割が明確になることで、臨床展開は大きく変化します。
例えば、立ち上がり動作の時に勢い(慣性)を使えない理由はなぜでしょうか?
動作が円滑に行えない理由は様々な要因を考えなくてはなりませんが、関節機能で考えると、股関節の機能に多くの要因があります。
その股関節が多関節と協調的に機能することで動作は実現します。
本セミナーは、股関節の構造特性を理解し、各動作における股関節の役割と多関節との関りを明確にすることで、参加者の方々の臨床における介入の糸口が変化し、根拠ある臨床推論が展開出来るようになることを目的とします。
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