二人の講師がそれぞれの臨床経験から病態を紐解きます。
実技を交えながら解説を進め、【 具体的な評価・介入 】が出来るようになることを
セミナーの目的としています。
成田先生
腰痛の原因は様々であり、痛みを拾っている原因組織、そこへ加わるメカニカルストレスを明らかにし、メカニカルストレスを助長している機能障害を改善させることが理学療法の基本となります。
つまり、どのような腰痛であるか、サブグループ化することが重要です。今回は、腰痛全体の考え方を解説し、その中でも機能性腰痛(椎間板性腰痛、椎間関節性腰痛)の病態に着目し、評価と理学療法について、実技も含めお示ししたいと思います。
湯田先生
変形性股関節症は進行性の疾患であり、その多くは器質的な問題を抱えております。
しかしながら、器質的な問題だけで病状が進行するわけではなく、そこに関節の不安定性や代償動作、肥満、筋の硬さなどが伴うことで、筋の過活動や防御性収縮を引き起こすような機能的変化と、軟骨変性、関節変形が進行するような器質的変化が起こり、痛みを誘発するといった負のループに転じてしまい、更には心因的な変化をももたらしてしまいます。そのような複雑な要因が背景にある疾患に対し、我々セラピストは、その背景を慎重に紐解かなくてはなりません。
介入のポイントはメカニカルストレスからの回避と、過活動の原因解明が優先となりますが、進行性の疾患に対しは、その病態に応じて視点を変えなくてはなりません。
クライアントの訴えに的確に応えるために、進行期別にみた理学療法戦略を理解し、具体的な評価、介入が出来るようになることをセミナーの目的としています。 |