C.I.T Japan(シーアイティージャパン) セラピストのためのクリニカルイノベーションチーム
講師：千葉 慎一 先生
医療法人社団裕正会 ウェルケアわきた整形外科 理学療法室 技師長
肩の痛みは、そのほとんどが①関節包内（肩甲上腕関節）、②第二肩関節、③肩鎖関節、④結節間溝のいずれかの病態が原因です。これらの関節は自分の手の平で覆うことが出来る範囲内に集中しています。多くの患者は、皆、同じように肩に手をあてながら肩の痛みを訴えますが、皆、病態が同じとは限りません。病態が異なる痛みに対して、同じような運動療法を行っても症状を改善させることは期待できません。肩関節痛を改善させるためには、痛みの元である病態部位を特定し、その発生メカニズムに対して的確に対応することが重要です。
今回の講習会では前述した4つの関節で生じる代表的な肩関節疾患の病態を説明し、それに対する対処法について解説します。
１：総論、肩関節痛に対する治療法立案までの流れ
２：代表的な肩関節疾患に対する評価と治療
１）肩甲上腕関節
＊肩関節周囲炎に対する評価と治療
２）第二肩関節
＊インピンジメント症候群に対する評価と治療
３）肩鎖関節
＊肩鎖関節損傷に対する評価と治療
４）結節間溝
＊上腕二頭筋長頭腱損傷に対する評価と治療
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