C.I.T Japan(シーアイティージャパン) セラピストのためのクリニカルイノベーションチーム
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終了記事2017/09/28

7月30日31日セミナー修了


「加齢による姿勢の変化と動作の特徴」

講師:神奈川県立保健福祉大学 教授 石井 慎一郎 先生 

7/30(土)・31(日)に神奈川県立保健福祉大学教授の石井慎一郎先生をお招きして、「加齢による姿勢の変化と動作の特徴」について講義していただきました。

ヒトがどのような進化を経て、二足直立姿勢を獲得し、なぜ転ばずに二足歩行が可能になったのか?を過去と現在を照らし合わせてお話をして頂きました。

地球上での原理的法則である重力との関係でヒトが進化の過程で獲得されたとされる、脊柱のS字彎曲が存在し、特に腰椎が前弯していることが特徴にあると述べていました。

また、ヒトの祖先は樹上生活を放棄し、岩場へと生息環境を移したことにより、後脚は股関節と膝関節が十分に伸展し、柔軟に足場を捉えられる様に足部も進化した。この適応が直立二足歩行の土台を築いたのではないかとも述べていました。

進化の過程を考えると、高齢者というのは後退していくメカニズムであり、高齢者の歩行を進化バイオメカニクス論的に考えてみると、円背で重心が股関節の前方にあるため、二足歩行は非合理的移動様式となり、ナックルウォーク様になってしまい、まさしく、よく臨床で見かけるシルバーカー歩行がまさしくそうであった。

進化の過程による変化と加齢による変化を知ることで、対象的に高齢者の動作の特徴が浮き彫りになり、我々、セラピストがどのように高齢者の動作を捉え、アプローチを考えていけばいいのかを具体的な提示をして頂きました。実際の現場で活かせるたくさんの捉え方を学べた2日間となりました。

これからもより良い講習会をご提供できるようスッタフ一同、精進してまいります。

今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

タグ : CIT セミナー バイオメカニクス メカニズム 加齢による姿勢 動作の特徴 理学療法士 石井慎一郎
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